前提

Guice と統合する場合、guice-servlet-*.jar が依存ライブラリになりますが、これはセントラルリポジトリにアップロードされていないので、ローカルリポジトリなどに登録しておいてください。

プロジェクトの作成

  • Maven2 によるプロジェクトの雛形作成

    まずは以下のコマンドを入力してください。
    もし「BUILD FAILURE」と表示されエラーになった場合は、maven-archetype-plugin が古い可能性があります。 その場合「M2_REPO/org/apache/maven/plugins/maven-archetype-plugin/」をディレクトリごと削除して再実行することで、 最新のmaven-archetype-pluginを使用して実行することができます。(M2_REPOはMavenのローカルリポジトリ)

    mvn archetype:generate -DarchetypeCatalog=http://cubby.seasar.org/

    コマンド入力後、いくつかの質問に回答していきます。

    Choose archetype:
    1: remote -> cubby-s2-archetype (Cubby 2.0.1 Seasar2 Integration)
    2: remote -> cubby-guice-archetype (Cubby 2.0.1 Guice Integration)
    3: remote -> cubby-spring-archetype (Cubby 2.0.1 Spring Integration)
    4: remote -> cubby-archetype (Cubby 1.1.7)
    Choose a number:  (1/2/3/4): 

    2を入力して、cubby-guice-archetype (Cubby 2.0.1 Guice Integration) を選んでください。

    Define value for groupId: :

    作成するプロジェクトのグループIDを入力してください。 例 : com.example.foo

    Define value for artifactId: :

    作成するプロジェクトのアーティファクトIDを入力してください。 例 : barapp

    Define value for version: :

    作成するプロジェクトのバージョンを入力してください。 例 : 1.0-SNAPSHOT

    Define value for package: :

    作成するプロジェクトのパッケージを入力してください。 例 : com.example.foo.barapp

    Confirm properties configuration:
    cubby-version: 2.0.1
    guice-version: 2.0
    groupId: com.example.foo
    artifactId: barapp
    version: 1.0-SNAPSHOT
    package: com.example.foo.barapp
     Y: :

    いままで入力した内容の確認を求められます。問題がなければ Y を入力してください。プロジェクトの雛形が作成されます。
    guice のバージョンなどの設定を変更する場合はここで N を選択して再度設定を入力してください。 再設定の際に全てのオプションが設定可能です。(プロジェクトのアーティファクト名、パッケージ名は再入力する必要があります。)\

各種ファイル

ディレクトリに配備する必要があるファイルを説明します。 Maven2 を使わずにプロジェクトを作成するときも参考にしてください。

必要なライブラリ (WEB-INF/lib)

依存関係を参照してください。 WEB-INF/lib 以下に配備します。

主な依存ライブラリを以下にあげます。

cubby-*.jar Cubby 本体 必須
cubby-guice-*.jar Guice 統合 必須
cubby-unit-*.jar 単体テストサポート 任意
cubby-gson-*.jar JSON サポート 任意
guice-*.jar
guice-servlet-*.jar
Guice 必須
slf4j-api.jar ログ出力 必須
commons-fileupload-*.jar
commons-io-*.jar
ファイルアップロード機能 必須
主な依存ライブラリ
Cubby Guice
2.0.0+ 2.0+
Cubby と Guice のバージョンの推奨の組み合わせ

デプロイメント記述子 (WEB-INF/web.xml)

Cubby はサーブレットフィルタとして動作します。 web.xml にサーブレットフィルタとフィルタマッピングを追加します。 登録する際は以下の順序で登録してください。

  1. CubbyGuiceServletContextListener (任意)

    サーブレットコンテキストの初期化時に Guice の Module をインスタンス化するサーブレットコンテキストリスナです。 コンテキストパラメータ cubby.guice.module にインスタンス化するモジュールのクラス名を指定してください。

            <context-param>
                    <param-name>cubby.guice.module</param-name>
                    <param-value>com.example.foo.barapp.ApplicationModule</param-value>
            </context-param>
            <listener>
                    <listener-class>org.seasar.cubby.plugins.guice.CubbyGuiceServletContextListener</listener-class>
            </listener>
  2. SendErrorFilter (任意)

    *.jsp ファイルなど、直接アクセスされたくないファイルへのアクセスを制御するフィルターです。
    この例ではブラウザ等から *.jsp へアクセスがあった場合に NotFound (404) を返します。

            <filter>
                    <filter-name>senderror</filter-name>
                    <filter-class>org.seasar.cubby.filter.SendErrorFilter</filter-class>
                    <init-param>
                            <param-name>statusCode</param-name>
                            <param-value>404</param-value>
                    </init-param>
            </filter>
            <filter-mapping>
                    <filter-name>senderror</filter-name>
                    <url-pattern>*.jsp</url-pattern>
                    <dispatcher>REQUEST</dispatcher>
            </filter-mapping>
  3. EncodingFilter (任意)

    リクエストのエンコーディングを設定するためのフィルタです。

            <filter>
                    <filter-name>encoding</filter-name>
                    <filter-class>org.seasar.cubby.filter.EncodingFilter</filter-class>
                    <init-param>
                            <param-name>encoding</param-name>
                            <param-value>UTF-8</param-value>
                    </init-param>
            </filter>
            <filter-mapping>
                    <filter-name>encoding</filter-name>
                    <url-pattern>/*</url-pattern>
            </filter-mapping>
  4. GuiceFilter

    @RequestScoped や @SessionScoped を使用するために定義します。

            <filter>
                    <filter-name>guice</filter-name>
                    <filter-class>com.google.inject.servlet.GuiceFilter</filter-class>
            </filter>
            <filter-mapping>
                    <filter-name>guice</filter-name>
                    <url-pattern>/*</url-pattern>
            </filter-mapping>
  5. CubbyFilter (必須)

    Cubby の主な処理を行うフィルタです。 リクエストの情報からアクションメソッドを起動します。 対象のアクションが見つからない場合は FilterChain で後続のフィルタに処理を移譲します。

    また、処理の対象外とする URL を ignorePathPattern で指定できます。 イメージのフォルダなどはここで指定して処理対象外とすることでパフォーマンスの低下を防ぐことができます。 対象外にするパスを正規表現のカンマ区切りで指定してください。

            <filter>
                    <filter-name>cubby</filter-name>
                    <filter-class>org.seasar.cubby.filter.CubbyFilter</filter-class>
                    <init-param>
                            <param-name>ignorePathPattern</param-name>
                            <param-value>/css/.*,/js/.*,/img/.*</param-value>
                    </init-param>
            </filter>
            <filter-mapping>
                    <filter-name>cubby</filter-name>
                    <url-pattern>/*</url-pattern>
                    <dispatcher>REQUEST</dispatcher>
                    <dispatcher>FORWARD</dispatcher>
                    <dispatcher>INCLUDE</dispatcher>
            </filter-mapping>
  6. CubbyServlet (必須)

    Cubby のプラグインの初期化を行うサーブレットです。

            <servlet>
                    <servlet-name>cubby</servlet-name>
                    <servlet-class>org.seasar.cubby.servlet.CubbyServlet</servlet-class>
                    <load-on-startup>2</load-on-startup>
            </servlet>

プロパティファイル (WEB-INF/classes)

  1. messages_ja.properties (messages_en.properties)

    メッセージリソース用のプロパティファイル。 メッセージリソースを参照してください。